ライナスとのお散歩中、公園を半周したあたりで、60代くらいの
殿方と御婦人が、木の上を指差して、なにやらお話をしていた。
「どうしたんですか?」
ただならぬ様子に、つい、声をかけてしまった。
「蛇の抜け殻が。」
指差す方を見ると、おおきな蛇の抜け殻が下がっていた。
頭を下にして、木の裏に回ると、細いしっぽが枝に巻きついている。
「実は、少し前、うちにも、このぐらいの青大将がいまして・・・」
先日、後姿を見た蛇の話を皆さんにした。
「まだまだ、この辺は、平和なんですね。」
ご婦人がしみじみおっしゃった。
まさに、この平和な土地に住める幸せに感謝です。
蛇の抜け殻を、お財布にいれると、お金が溜まるらしいけど、
誰も、もって行く人はなく、よく見ると、
白いひもが、木に巻かれている。
まるで、御神木として、人々が、崇め奉っているかのよう。
暖かい人々がいるからこそ、生き物も安心して、暮らせるんだね!